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【2928】RAIZAP 検証②

2020年09月30日
主に上昇した年度を分析して行きます。

2010RAIZAP.jpg

発行株式数:305800株、決算前株価(2009/5/20終値)2336円、時価総額7.1億 実PER:4.9 予想:6.85
発表後3連STOPで株価4752円 PER13.9

まず、最初は2010年度の上昇分析を行います、
本決算前から次年度の本決算まで株価は10倍を超える上昇をしています。

RAIZAP2010年度

RIZAP3.jpg

2008:1Q 営業利益率-3.1%
2008:2Q 営業利益率3.7%
2008:3Q 営業利益率-2.3%
2008:4Q 営業利益率-1%
2009:1Q 営業利益率11.6%
2009:2Q 営業利益率-2.1%
2009:3Q 営業利益率-13.1%
2009:4Q 営業利益率18.1%
2010:1Q 営業利益率11.5%
2010:2Q 営業利益率12.4%
2010:3Q 営業利益率4.2%
2010:4Q 営業利益率13.8%

次に1Q単体事の売上等指標になります、赤色が上昇開始する要因となった決算になります、
売上が縮小されていたのが反転し、利益が黒字化で直近最も高い数字です。

2010年度の業績予想(百万単位)は売上6991、営業367、経常319、純利益103、1株当たり341円
2009年度の実業績が(百万単位)は売上6993、営業360、経常315、純利益142、1株当たり473円

と予想は前年と同じくらいになる為、恐らく業績予想で反応した訳ではなく
2009年度4Q単体の利益が今後も続くと見ての上昇と考えられます。

-----時系列------
・2009/2/18に市場悪化の影響で2009年決算の下方修正
 (売上7149、営業403、経常351、純利益191、1株当たり634.8円)
・2009/2/26に孫会社を解散し清算する
・2009/5/20決算は2/18修正よりも悪かったがSTOP高3~4連後1年上昇する。→なぜ2/18時点では無い
傾向として決算予想は強気で出す事が多いのもあって実数字で上がるのも少しあるかも。

・親会社単体での利益が大幅増
RAIZAP単体2009

営業利益率がとんでもない事になってます、7%→6%→3%→70%、と2009で70%になってます。(翌年も46%)
普通に考えれば何だこれ可笑しいんじゃないか?とも思ってしまいます。(※2013/6/4に修正・・・)
営業CFは増えてますが3Qで支払った法人税9億で殆ど残ってません(予定納税?)

何はともあれ、売上減少が止まり・バターなど原料で利益率が向上し、広告宣伝を変える事で前年から34億程削り
四半期単体でも1億に抑え、健康食品が今後も続きそうな予想で、
親会社の営業利益率が70%と高くなったのが買われた原因との結論です。
極端な話子会社全て切って2006年頃の単体に戻れば特別損失など出るかもしれないが、
基本EPSが1564円なんでPER1.5となり破格な値段になるからです。

その後も1Qでは本業の健康食品・美容で売上を伸ばし広告費も1Qで3億に抑え、
営業CFも3億(全て借金返済)で更にEPSが倍になる上方修正、
2Qも引き続き健康食品・美容で売上好調で更にEPSが倍近くに上がる上方修正
営業CFが累計12億で返済をしても6億近く現金保有増。
3Qも堅く推移し、営業CF・現金増、で5月の本決算を迎えてピーク。

2011年度の業績予想(百万単位)は売上12001、営業1255、経常1193、純利益591、1株当たり1916円
2010年度の実業績が(百万単位)は売上9667、営業1009、経常970、純利益542、1株当たり1771円
発行株式数:306400株 株価34000 実PER:19.19 予想PER:17.74

となり、第一弾の株価上昇が終了となりました。(単体業績も下げ予想)

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ところが何とどんでん返しがありました!
2013/5/10に税務調査によって子会社の配当による留保で追加課税がありました。
影響で2009年度の連結純利益も142→-86、単体も利益472→242となり、
以降全ての決算書で修正がありました。

まとめとして決算見て買えるかと言うと少量なら買えるかも、広告費を大幅に削ったので
1年位はおとなしくしてる感もあるそうで、利益はその分出せる可能性有り。
ただし、市場が札幌の為か分からないですが
決算書を見て独特な表現をされているので、正直違和感がありました。
決算書の修正も頻繁に行われているイメージもあり、体質的に心配になりそうです。

恐らく数年単位の長期で投資するとなると会社の決算雰囲気からは躊躇するかも
この時はPERも激安でこういう銘柄がゴロゴロしていたんだろうなぁ

次は第二弾で2015年度の上昇を分析します。
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