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2022/06/30 週間取引

2022年06月30日
6月最終週+500000円

後ほど6月まとめを行います
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世界の石油市場分析

2022年06月30日
アメリカのインフレ日本のインフレに関して記載しましたが
インフレの要因になっているエネルギーでその主力の石油に関して考えて見ます
(時間がかかりそうなので少しづつ記載していきます)

●現在の原油状況

現在のWTI原油価格を確認してみます

原油WTI価格

アメリカNYMEXで取引されている価格で、他に欧州ICEで取引されている北海ブレンド
中東価格指標でドバイのプラッツドバイ原油などあります。
ドルベースだとWTI:109.56、プラッツドバイ:112.72、ブレンド:113.12となってます。

WTI価格を見ると2022年から急角度で上昇し120$付けて過去最高水準程高騰しております
ウクライナ進攻やロシアへの制裁などの影響もありそうですが、
基本は需要と供給のバランスなので現在の数字上で分析を行って行きます。

●世界の原油生産量

世界の原油生産量ランキングを見てみます
(世界の2021年、総石油生産量77,043,680 bbl/d)

World_production_oil.png

①アメリカ:14.5%、②ロシア:13.12%、③サウジアラビア:12.08%、④カナダ:5.78%、⑤イラク:5.3%
⑥中国:5.17%、⑦イラン:4.03%、⑧UAE:4.01%

アメリカ、ロシア、サウジアラビアの3強です
国内向けや輸出割合などは後ほど見て行きます。

・アメリカの直近生産量

US_oil_Production.png

EIAが発表の月毎の総生産量(千バレル/M)です。
2022年3月までですが、生産量は2019年水準まで届いていないです

USfield.png

週間の原油田のチャートも見て見ます
直近は1200万(bbl/day)と回復傾向です。

次にアメリカの掘削設備であるリグ数を見てみます

USリグ数

リグ数は順調に上昇しておりますがコロナでの急稼働停止が響いて
まだ、コロナ前に届いておりません。

個人的見解ですが、リグ数の増加は新規掘削設備の稼働か
原油安により採算が合わない為、
停止してたリグの再稼働が考えられており。
コロナでの大幅安&脱炭素要因から新規掘削設備は
余り無いとの推測で今は再稼働リグが多いかもしれません。

そこで掘削は終わってるが完成していない油田のDUCを見てみます

US_DUC.png

DUCは直近の年数で見ても最低レベルです
そして、急角度でDUCが減っていましたが気持ち緩やかになりました
そろそろ下げ止まりする可能性もありそう。

再稼働リグなどになると目先は
2019年頃の800-900位を数字上の目安にし、
生産量も2020年の高値辺りを一つの目安にします。

アメリカの原油生産についてEIAは2023年生産予想が1297万(bbl/d)となり
2020年高値を更新する予想となってます。
このままの推移で上昇して行けば2023年は到達も出来そうです
リグ数も900超えで高値を狙えそうです
OPEC予想では2022下半期は前年比で120万(bbl/d)増の予想です
IEA予想で非OPEC+で2023年に180万増

・ロシアの生産量

russia_oil_production.png
Vedomostiデータ
2022/2月:1110万(bbl/d)、3月:1100万(bbl/d)、4月:1000万(bbl/d)、5月:1020万(bbl/d)

ロシアの2022年第1四半期が1130万(bbl/day)
ロシアの2023年第4四半期予想930万(bbl/day)
予想では200万(bbl/day)減予想となってます

ロシアのリグ数に関してはベーカーヒューズ等での資料がなかったので不明とします

生産量と言う点で見ると大きく減る見通しとなっており
特に4月は大幅減となっているので予想通りこのまま2023年まで減るのかが
ポイントです、200万(bbl/day)減は大きすぎるので。

直近アメリカが1200万(bbl/day) → 2023年末1297万(bbl/day)

単純に生産量だけで見ると100万(bbl/day)足りません

・OPEC(サウジアラビア)生産量

OPECの生産量も見て行きます

原油生産計画
OPEC生産目標
※右の数字は実際との差分

原油生産量
OPEC_crudeoil_production.png

次に液体燃料も見ておきます
いくら原油が無限にあったとしても、施設の関係で精製出来る量が決まっているので
ガソリンなどの需要に追い付かなくなったりもします。

液体燃料(ガソリン・軽油・重油など)
OPEC_world_production.png

国際的な供給が
2022/1Q:6537万(bbl/day) → 2022/4Q:6700万(bbl/day) =163万増

OPEC_US.png

直近リビアの政治デモでシャララ油田エルフィール油田の生産停止影響が出ています
主な直近上昇はサウジとUAEで今後の増産も影響を与えそうです。

ちなみに2017年:3201万(bbl/day)、2018年:3186万(bbl/day)、
2019年:2900万強となり、まだまだ生産量は回復していません

IEAはOPEC生産量2023年は3050万(bbl/day)を呼びかけてる


中東含めた世界のリグ数推移も見て見ます

世界リグ数

中東・USはリグ数増加で他は横ばいとなってます、直近少し下がってるのはカナダのリグ数がかなり落ちてます
カナダは季節性があるみたいで5月前後は毎年基本下がっているのでその影響と判断します。

直近すぐには影響は無さそうですがエネルギー投資も見てみます

energy_investment.png

WL_energy_investment.png

2020年はしょうがないですが直近もエネルギー投資は今一つコロナ前まで届いておりません
ただ電力関係は伸びています。
他資料で2019年比で従来の石油などへの投資は中東のNOCだけが50億$増加で他主要国は減となります

2023年予想値を考えると

ロシア-200万(bbl/day)、アメリカ+100万(bbl/day)、OPEC+200万(bbl/day)

で主力国の供給は2023年は100万(bbl/day)程増えるとの推測なので
需要が今後変わらないのであれば原油価格も下がってくる可能性はありそうなので
次は需要について見て見ます

●世界の原油需要

OPEC_Worlddemand.png

OPEC_graf_demand.png

Oil需要供給

OPEC資料では2021/1Qで9928万(bbl/day)、2Qに一度下がり9819万(bbl/day)
3Qで10085万(bbl/day)、4Qで10277万(bbl/day)となり2023年は7/12に発表予定

・IEA
2021年世界の石油需要成長570万(bbl/day)
OECD:260万、非OECD:310万
2022年世界の石油需要成長340万(bbl/day)→180万に修正?
OECD:180万、非OECD:160万
2023年世界の石油需要成長220万(bbl/day)

2023年に世界の石油需要10160万(bbl/day)
OPECの予想は2022年4Qで10277万(bbl/day)で
100万バレル以上差がありどちらが正確かは不明。
詳細に出しているのはOPECだが成長するのは同意見
ただIEAは2022年末まで在庫放出と需要鈍化で落ち着くとの事

4-6月で一度供給が下がる予想で、もしかしたら中国ロックダウンの影響も考えられ
なので3Qでの上昇迄は動きが鈍い可能性もありそうです。
しかしその後3Qの旅行シーズン・中国解除など需要面は高そうです。

7-9月3Q発表後の10月初旬位から動くかもしくは
8月はFOMCが無い為7月のFOMC以降で動くことも考えられます
余談ですが1973年は7月まで今年みたいに大きな反発も無く下降気味で
7月2週目~7月末、8月末~10月末で上がっています

原油銘柄は3Qの決算前後が一つのポイントになりそうです

アメリカ5月原油輸入:640万(bbl/day)、原油輸出:370万(bbl/day)
中国4月原油輸入:1050万(bbl/day)、5月輸入:1080万(bbl/day)
インド4月原油輸入:510万(bbl/day)

OPEC資料
バックワーデションなどの資料です

oil_data.png

投機筋ポジションはネット買い低め、資料には無いが実需の売りポジも縮小傾向
個人的にはそこまで気にしないが企業在庫、アメリカの備蓄量SPR

原油からガソリンなど石油製品・液体燃料になるので
精製側も少し見て見ます

精製業者からの強い需要は継続
特にガソリン向けなどのスイート原油は需要増加
中国から精製したガソリン・軽油・ジェット燃料の輸出は1~4月で前年比減

精製業者の投入量はアメリカ5月下で1610万、ヨーロッパ摂取量:946万

OPEC_China.png

OECD系は予想通り進みそうだが、中国のロックダウン、ロシア原油の輸入でどの位になるかはまだ不透明

それでも最大のポイントはウクライナ戦争の停戦&ロシア制裁解除
制裁解除でロシア産原油が流れて来たら一気に供給増になり原油価格が下落します
ただ、ロシア原油は年末にかけて制裁との事でまだ先になるので
速くても2023年までは続くのではと考えてます。

次に利上げによるリセッションでの需要減が気になります
リセッションが来ると上流企業でも全体の株価につられて結構下落になり
原油価格も下がると考えています、緩和に舵を切れば回復もあり得るが
インフレ退治優先で可能性は極小です。

原油価格が落ち着いていても、1973年・74年見たいに
原油株は他につられて下がる可能は大いにあります
当初シェールオイルは無かったのでもしかしたら精製業者だったかもしれません。

しかし、動きを見ていると上流・精製も動きは似ているので
73年・74年動きは参考にしても良いとの結論にしてます。

まとめを記載すると2022/2Qは少し需要面で下がりお休み期間に入りそう
その後の3Qから移動シーズン&中国ロックダウン解除で期待出来そう
2023年はロシアの停戦、中国再ロックダウン、利上げでのリセッション入り
色々あるので不透明、、だが来年で見るとリセッションでの需要がポイントかな。

●原油の貿易状況

Crudeoil_export.png

実際の国際石油貿易状況をみると
まずアメリカは輸出入が同額程度なのでロシア制裁の
直接な影響はそこまで無さそう
他輸入国上位が中国、インド、韓国、日本で
ロシア輸出分(2020年500万bbl/day)を全て中国に回しても半分程度、インドで少し余る

なので、他からも輸入しないといけないのですが
サウジ、UAE、カナダ、イラクなどになります
輸出系はOPECが増産頑張らないと輸入国は厳しそうです
(もしくはアメリカの余った分を回すなど)

------------石油株向けまとめ-------------------
プラス面

・11月以降のSPR放出停止懸念
・12月以降のロシアタンカー保険の制裁
・EUのロシアへの石油制裁(2022年末発動)

・中国のロックダウン解除
・夏場のガソリン消費シーズン
・DUC数の下落鈍化、コロナ前比でのリグ数
・コロナ前からの石油投資への減少
・投機筋ネットポジションの減少
・20221Q(99.28)~4Q(102.77)
までの約350万(bbl/day)需要増加予想

マイナス面

・中央銀行利上げによる株式全体バリュエーション低下
・2023年リセッションによる需要減懸念

・コロナによる再ロックダウン懸念
・ウクライナ停戦後のロシア再供給
・資源株への暴風雨税
・実需の先物売り減
・2022/1Q → 2023/4Q で100万(bbl/day)供給増
・液体燃料の生産量も2022/1Q → 2022/4Qで137万増
・4月~6月での需要減-109万(bbl/day)
・5月~11月までSPRから100万(bbl/day)放出

全体を見ると圧倒的に需要に供給が追い付かないです
追い付かないですが株価が上がるかと言われると1973-1974年は
石油系企業(精製?)の株価も下げたので下がる可能性も大いにあります。

特にFRBの政策金利策、QTによる引き締めの
影響は非常に大きいので次はFRBの今後について
考えます。
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